超長期活動停止のお知らせ

いつもお世話になっています、ラティです。
題名の通り長期活動停止です。
理由は色々ありますが、その中の一つを説明します。
まずは、ふざけ過ぎました。PCをやったり遅くまでグータラな活動をしていたために成績が急降下しました。流石にこれはまずいので活動停止を余儀なくされました。

FANの方々や友の方々、大変申し訳ございません。

#活動停止について#
今後、いつ活動を再開するかは未定です。
また、活動停止中、メール送信などはお控えください。

宜しくお願いします。


ラティ

ルギアの心6

6章 再会?



光を放ち、ワープしたライとフラム。
・・・、
「ん・・・?ここは?」
フラムが目を覚ます。
「起きたか、目の前に注目」
ライが言う。目の前には大きな島がみえる。そう、グルリル村だ。快晴だった空は今は灰色の雲におおわれている。北に近い港には大型の軍艦が何隻も停泊している。さらに北の方角では黒煙が上がっている。国境だ。 ワープにより予定していた時間よりも物凄く早く着く事が出来た。しかし、強大なパワーを使ったのか、ライは半分ぐったりしている。
・・・、ここでフラムは見覚えのある船が停泊しているのに気付いた。そう、旅行で乗った大型客船だ。少し右に傾斜していた。フラムが海に投げ出された後、すざましい波の影響でスクリュー・シャフトが4本とも外れ、舵も大破、漂流状態に陥っていた。しかし、2日後、奇跡的にシルフ軍巡視船がこれを発見、ブイで位置をマーキングし、他の巡視船を呼びここまで引っ張ってきた。重傷者0、軽傷者8名、という最少のけが人しかでなかったが・・・、行方不明者1名、フラムだ。クルック先生はショックで病に倒れた。もちろんガラド達もショックで何も言えない状況だ。リクスは「フラムの帰りを待つ!」と全生徒に言っていたが、救助率は0に近い。みんなは諦めていた。
「いきなりの上陸で大丈夫か?心配だが?」
ライは困っていた。
「大丈夫だよ。色々とありがとう!」
フラムは笑いながらライの頭を叩く。フラムは通学路に使っていた道を思い出しそこの近くの海岸におろしてくれと頼んだ。ライはうなずき、海岸へと向かった。
「着いたぞ!」
ライが声を張り上げる。
「ありがとう!久々の故郷だぁ!!」
笑顔で叫ぶ。
「気をつけろよ。なんだか村の様子も変わってるしな。俺がここにいると目立つから、もう行くぜ?」
ライはフラムにそう言うと、海に戻ろうとした。
「また会おうね!ライ君!!」
フラムは手を振る。
「いつかな・・・・。その時はお前もだいぶ成長してるだろう。楽しみだな」
ライはそう言うと、海へと潜って行った。

・・・、

さてさて、フラムは久々の通学路を歩いていた。島でかなりすごしたし、帰るのにも4日かかった。どうという事でもないが・・・。しかし1ヶ月近く帰ってない。皆は何をしているのか? フラムは近所を歩く、まもなく自宅だ。並んでいるいる家1つ1つにシルフの国旗が掲げられたいる。フラムの家の玄関前にも取り付けられていたが、国旗よりも目立ったのがお供え物だ。死んでしまった事になっているから仕方ない。沢山の花束やお菓子、雑誌、手紙、飲み物、そして線香・・・、ん?誰だ酒なんて置いたの?帰還早々警察署はゴメンだ。とにかくドアの前に置かれているのでまずはどかす。ある程度どかし、ポストに沢山入っている新聞や広告をとる。新聞を脇に挟み、広告を読む。
「志願兵募集か・・・・。」
広告はそれについての事ばかり。人出不足なのだ。とりあえず家に入ろうと、ドアノブに手をかけようとした時、後ろでドサッと何かが落ちた音がした。フラムがビクッとして振り返る。

・・・、

「え・・っ、ちょっ、なにっ、えええええええ!!?なんでぇ?!」
ガラドだ。かえの花束を持ってきたら丁度このありさま。驚くしかない、1ヶ月も行方不明になっていたフラムが目の前にいるのだ。

「あ、お久しぶり!ガラド!」
のんきに喋るフラム。



どうなるのか・・・。

ルギアの心5

5章 新たなる戦い



さて、フラムは大忙しだ。やっと故郷に帰れる、嬉しい気持ちでいっぱいで今にも死んでしまいそうなテンションだ。しかしアージェは嬉しい訳がない。でも涙目になりながらもフラムに「さようなら」と言った。フラムは泣いてしまい、アージェに抱きついた。そんな光景をライは海上で観察していた。やがて、フラムは身支度を終え、海上にいるライに手を振った。いつでも出発可能だという合図だ。アージェは無言のまま、フラムに青い水晶の髪飾りを手渡した。お守りだ。
ライは海岸に近付き、フラムは飛び乗る。アージェは涙を拭きとるとフラムにほほ笑み、飛び立っていった。笑っていたけれど、内心はとても悲しい・・・。

・・・、

いくつもの渦潮の中を1匹の竜が進んで行く。派手に水飛沫を上げ渦をブチ破る、フラムは左右に振られる。
「場所はグルリル村で良いんだな?」
ライが波の音に負けまいと声を張り上げる。
「うん。それでOKです!」
フラムも声を張り上げる。
「うひゃあ〜、グルリルか〜7万㌔かぁ〜」
ライも流石に疲れる距離。船ならば3週間の航程だ。しかしライの最大ノットでも軽く8週間はいく。56日を海で過ごす。大変だが仕方ない。
作者も56日分の出来事を書くのは流石にシンドイ。省略する可能性大だ。
「ねぇねぇ、まだつかないの?」
フラムは尋ねる。もう疲れたようだ。
「まだ航海を始めて30分なんですけど」
ライはため息をつく。海で過ごしていると思う、時間が経つのが早いのだ。まぁ、陸と比べて結構楽しめるのだから時間が早く経つのも不思議ではない。あっという間に夕方が来て、夜になる。フラムはリュックに入っていたサンドイッチを食べる。そして寝る。そんな日が3日続く、4日目、この日も快晴。海は穏やかだ。
「いやな予感がする・・・。」
ライが久々に口をあける。
「いやな予感?」
フラムは理解できない。
「・・・、去年のこの時期には、グルリル行きの商船や輸送船団を数多くみかける。しかし今年は1隻も見かけない・・・。」
ライが海を睨みながら喋る。
「休日とか?」
フラムはのんきに聞く。
「いや、それはありえない。・・・、本当に嫌な予感がする。」
ライがそう言った途端、頭上を物凄い爆音響かせ、大型双発機が飛んで行った。翼に付けられたマークは黒い竜の紋章、「ライバッハ」。ここで始めて登場するライバッハ、グルリル村がある半島「シルフ」と敵対している。数十年前にも大きな戦争があったが勝負はつかず、結局講和で戦争が終了した。
(戦争がまた始まるのか、いや、そんな事はありえない!)
ライは戦争を全否定していたが、最悪な結果がライを襲う。
「号外!!」
叫びとともに1匹のオオスバメがフラムに新聞を投げ、ものすごいスピードで飛び去って行く。海上新聞配達員、最速の飛行獣のみが獲得できる仕事だ。これは伝達役にも使われたり、索敵にも使われる事もあるのだが・・・。
「海上新聞配達員?!なんでこんなものが今頃!?」
ライも驚く。さらに、
「シルフとライバッハの国境で戦争!!」
フラムが新聞に目を走らせながら叫ぶ。
ライバッハ軍がシルフの客船を攻撃沈没するという騒ぎがおきている。そこから戦争へと発展しだ。
「くそっ!フラム、お前の故郷も巻き込まれたようだ!一気に飛ばすぞ!」
ライが叫ぶと、体が青白く光り出す。
「え?え?何?」
フラムは首に抱きつく。
「時空を超えてワープする!使いたくなかったが・・・。」
ライはそう言うと、体を屈める。
「ああ!幻の大地みたいな感ッ・・・・・・・・」
フラムは台詞を最後まで言えぬままワープ。




故郷はどうなっているのか・・・・?

ルギアの心4

4章 帰還計画?

グラエナが亡くなり、数日が経過する。流石に数日間何も食べない訳にはいかず、アージェが作ったご飯を口にする。これがまたおいしい。
アージェはフラムの事を心配していたが、フラムの様子からみて大丈夫だろうと思った。確かに目の前で友を失ったのはとても辛い。しかし、フラムは笑顔だ。本人も暗い顔ばかりしては駄目だと心に決めている。

「アージェ〜、僕森の中散歩してくる」
フラムが退屈そうに呟く。
「また危ない目に遭うんじゃないかしら・・・?」
アージェは心配そうにフラムをみる。
「大丈夫だよ。凶暴な奴もいないし」
フラムが自信たっぷりげに胸を叩く。
「わかったわよ。きをつけてね。」
アージェが手を振る。
フラムも手を振り、森の中に入って行った。やはり森の中心部は怖いので海岸沿いに近い森を歩いて行った。潮風がとても気持ちよい。雲一つない快晴だ。海はギラギラと光っている。グルリル村を思い出す・・・。
「帰りたいなぁ・・・。」
フラムは海の遠くを見つめる。
砂浜を歩いて行くと、岩場の近くでサメハダーが泳いでいた。カッターのような鰭が青白く光っている。これで海水をかき分けて進むのだ。
「あの〜・・・・」
フラムは声をかける。
「ん?何だお前は?」
サメハダーが訊く。
「僕はフラムです。あの、実は南の島のグルリル村に住んでいた者なんです。船が嵐に遭い、僕は甲板から投げだされ、ここに漂着して、今日に至る訳です。できたら、グルリル村まで送ってほしいんですが・・・。」
フラムは恐る恐る訊ねる。
「ああ、すまん無理だな。」
サメハダーはきっぱりと答えた。
「ええ!?」
フラムは悲しそうな顔をする。
「いやいや、だって俺様とお前の体の大きさを比べてみろよ。俺が海没処分されちまうよ。力になりたかったけど俺様じゃ力不足なんだ。もっとでかいやつに頼んでくれよ。」
サメハダーは申し訳なさそうに言う。
「わかりました。」
フラムがそう答え、おじぎをしてまた歩く。
しばらく歩くと・・・・、
「ありがとうお兄ちゃん!」
「ああ、気をつけて持って帰るんだぞ!」
という声がきこえ大きな岩陰からピカチュウピチューがリンゴを抱えて走って行く。
フラムは岩陰から顔を出して覗いてみた。・・・大きな甲、青く頑丈な鰭、しなやかな首、透き通るような瞳、間違えないラプラスだ。商人だろうか?フラムがそう思った時、ラプラスは岩陰から覗いているフラムをみつけ、声をかけた。
「君?そこでなにしてるの?」
イキナリ声をかけられ、フラムはビクッとした。
「怖がらなくてもいいよ。君に危害を加えるつもりなんてないから。」
ラプラスは淡々とした口調で話す。確かに、陽気な感じだ。フラムは意を決し、岩陰から飛び出すと話した。
「あの!相談したい事があります!!実は・・・・」
「言わなくていいよ。私に乗って故郷に帰りたいのだろう?」
何故知っているのか・・・?
「私には心の中がみえる・・・。君の心の中はそれでいっぱいだ。」
心がみえる?エスパーなのか?フラムは考える。
「私は商人、島から島へと沢山移動してるからな。その頼み、受け入れるよ。」
「!? 本当!!? やったぁ!帰れる!!」
フラムは大喜びだ。
「まだ名前を聞いていなかったね?名前は?」
ラプラスは訊ねる。
「僕はフラム。」
フラムはガッツポーズをしながら答えた。
「そうか、フラムというのか。私はライ・オルガー。この通り商人をしている者だ。宜しくな☆」
ラプラス・・・、いやライは笑顔で言う。
「わーい!ライ君宜しくね!!」
フラムがはしゃぐ。
「ライ君って・・・・・、どこかでも呼ばれた気が・・・?」
ライは考える。






この二匹がまたいいコンビとなるのでしょうか?